2018-01-01から1年間の記事一覧

おおむねうまくいった

前回記事で、苦手だった人に挨拶しようということを決めた。 決めたとおりに今日までで二回朝それを行った。 一秒に満たない瞬間、向こうと目が合いそうな時間だけ、こちらは相手の目を見る。 そうして「待って」みる間をつくるのが目的で、それは果たせた。…

それを考えること自体に不安が伴い思考が止まるテーマには、小さな行動を投下することで均衡を破る

大事な問題ほど、それを考えること自体に不安が伴うため、考えること自体を避けてしまうことが多かった。 その理由は、まだなにもしていない段階で考え始めるからではないかと思いついた。 今日なにもしていないことについては、今後の展望を、変化率ゼロか…

映画『リズと青い鳥』鑑賞メモ

近所の駅前のローソンで控えめに貼られたポスターの一枚絵を見たときから見に行きたいと思っていた。その手でいい作品にあたったことが何度かあった。 車内広告でみた『君の名は』と『不滅のあなたへ』がそうだった。 どちらも一枚絵に魅力のある絵柄の作品…

短編「パストリゾートであったこと」

パストリゾートは複合型過去再現テーマパークの名称だ。 時代の変化が激しくなるにつれて、人々は未来に生きる人と過去に生きる人に二分された。 それは一人の人間の中の価値観もそうだった。 仕事で激しく動く時代に追いつき追い越そうとする一方で、過去の…

年齢を差し出して力を得る魔法使いの話

よく昼間に音楽を聴いて散歩しながらいろいろ妄想をするのだけど、今日はなんかこれ面白いなと思った思い付きをひとつ書いておく。 男の魔法使いと女の魔法使いがいて、男の方は、魔法を使うほど「年齢」を消費して、身体が子供や赤ん坊に近づいていく。魔力…

夜メモ

俺夜更かしすると暇でブログ書いてるところあるな。 そして一人称も書く内容も安定しない。 ブログなんてこれが初めてだからしかたない。 友達とブログ書いてみようぜって言って、書いたら報告しあってお互いに軽く励まし合うような感じで始まったんだけど、…

短編「いくつもの人生」

いくつもの人生 目が覚めたら女の子になっていた。男の子になっていた。黒人になっていた。おじいさんになっていた。ビジネスマンになっていた。アメリカ人になっていた。予備校教師になっていた。夏の甲子園に立っていた。脱税で逮捕されていた。保護観察処…

夢と海の話

海から大きな波が押し寄せて、自分を飲み込んでしまう、という夢を時々見る。 その夢のなかでは必ず空は青く晴れていて、海の水も青く綺麗である。まるで夏の浜辺のポスターのような海。 自分は海の近くにいて、最初は高台から海を見ている。 でもなぜか自分…

散文詩「幸福な人生」

「幸福な人生」 黒歴史を作らず、厨二病と距離を取り、空気をきちんと読む。 身だしなみに気を遣い、適度にスポーツをたしなみ、明るい友人たちと他愛のない団欒を共にする。 季節ごとに服を買い、友人に同性異性を問わず、ときどきはアルバイトで小銭を稼ぐ…

小説「ヨーロッパ旅行の境界線」

チェコやドイツを地続きに移動していると、ヨーロッパの実現した移動の自由を肌で体感できる。電車内で優雅なコーヒーブレイクを楽しんでいる間に、国境をあっさりと通り過ぎている。 だがしかしだ。いくら移動の自由が実現したからって、次元までまたぐ必要…

小説「宇宙猫」

「宇宙猫」 宇宙からきたペットを飼う。父さんには反対されたが、おじいちゃんは許してくれた。裏の山でこっそり飼うことになった。 宇宙猫は大きくてやわらかい。月育ちだから発育がいいのだ。 でもこっそりつれてきたミーちゃんは三か月後に息を引き取った…

日本語には「出会い頭」にちょうどいいあいさつがない

なぜTV局ではすべての挨拶で「おはようございます」と言うのか疑問だったけれど、よく考えるとそうとしか言えないのがわかる。「こんにちは」も「こんばんわ」も牧歌的すぎて仕事の場面にふさわしくないのだ。感覚的な話になるが、「こんにちは」には丁寧語…

憧れの取り込み

中学生のころ,筋肉質な男の裸体絵を描くのにはまっていたことがあって,夢中で描いていたら授業中だったので先生に没収されたんです。 それはタイミングの悪いことに,悪ノリした友人が男性の一物を書き加えた後でした。 僕はあえてそこは避けていたのに。…